ドラフトを知ると野球がもっと楽しくなる

どのチームが「人」を育て強くなるのか

2020-01-01から1年間の記事一覧

この選手を獲れ!セ・リーグ編

今年はセ・リーグのストーブリーグが賑やかだ。FAや自由契約選手の獲得はすでにセ・リーグが7名を数えるが、パ・リーグではまだ能見1名だけだ。 セ・リーグは補強、パ・リーグは現有戦力に自信があるのか底上げ、もしくは残留交渉を優先しているからだろ…

この選手を獲れ!パ・リーグ編

日本シリーズが終了し、今年はロッテから澤村拓一と松永昴大、西武の増田達至と熊代聖人、DeNAの井納翔一と梶谷隆幸、ヤクルトから小川泰弘の計7名がFA宣言をし、増田と熊代は宣言後チームに残留し、澤村は海外を含む、他の4選手は国内の移籍を含む…

【番外編】日本シリーズ、私にも言わせて

今年の日本シリーズは、ソフトバンクが巨人を圧倒した。史上初の2年連続4タテで、セ・リーグを独走した巨人は何もできないままの惨敗だった。私は物心ついた頃からパ・リーグ派、それもロッテのファンで、筋金入りのアンチ巨人だったため、結果だけを見れ…

20年セ・リーグの退団選手~最多は巨人、最小はDeNAと広島

選手の現況は11/23時点のもので、選手名の横の年数は指名年度で、〇の数字は指名順位。※の選手は育成契約の選手です。 ★読売ジャイアンツ(24名) チーム強化のため、大きく選手を入れ替えると宣言した通り、なんと両リーグ最多の24名(うち育成選手10…

20年パ・リーグの退団選手~最多はソフトバンクと楽天、最小は千葉ロッテ

選手の現況は11/19時点のもので、選手名の横の年数は指名年度、〇の数字は指名順位。※の選手は育成契約の選手です。 ★福岡ソフトバンクホークス(14名) 日本シリーズで巨人に圧勝して、パ・リーグ初の4連覇を決めた翌日に3選手が加わり、13選手が戦力外…

2020年ドラフト寸評~成功・失敗した球団(後編)

ドラフトが終了し、いよいよペナントレースも大詰め。同時に戦力外通知も始まりました。毎年、入る人がいれば、出る人もおり、期待が膨らむ反面、寂しい時季になる。では後半にお付き合いください。 △ロッテ(65点) ここ数年、秀逸なドラフトを展開していた…

2020年ドラフト寸評~成功・失敗した球団(前編)

今年は総じて見ると、各チームそれぞれがポイントを抑え、大きな成功も失敗もないドラフトになったと思う。そのなかでも最も上手くいったのは阪神、良く言えば冒険、悪く言えば首を傾げたのが西武だった。ただ、ドラフトの成果が出るのは5年後で、そのとき…

2020年~ドラフト候補選手100名

昨年はこの時点で6球団が指名を公言していたが、現時点では3球団が1位指名を公言している。オリックスが大学ナンバーワン野手の佐藤輝明(近大)、ロッテが即戦力左腕の早川隆久(早大)、そして日本ハムが大学日本のクローザー伊藤大海(苫小牧駒大)の…

20年ドラフト予想☆ソフトバンク~盤石の投手陣と、世代交代が必要な野手陣。育成指名にも注目

●今年も主力が離脱するも、圧倒的な選手層で優勝間近 つい最近まではロッテと優勝争いしていたが、シーズン終盤に地力の差が出て、一気に19連勝でマジックを点灯させた。 ソフトバンクの強みは何といっても選手層の厚さだ。毎年、主力の離脱が相次ぎ、今年も…

20年ドラフト予想☆巨人~今年は即戦力投手が豊富で投手力強化!1位は佐藤で決まり?

●原監督のタクトが冴え、混戦予想もぶっちぎりの独走Vで連覇確実 昨年、5年振りの優勝を果たし、巨人連覇の予想が多かったが、昨年以上の混戦も多くの解説者が予想していた。しかし蓋を開けてみると、巨人が他チームを圧倒し首位を独走。全チームに勝ち越…

20年ドラフト予想☆ロッテ~狙いは先発左腕だが、得点力不足解消のため即戦力野手も必要

●得失点差マイナスながら、守りを中心にしたそつない野球で優勝争いを続ける 今年、一番健闘しているチームはどこかと聞けば、ロッテと答えるプロ野球ファンが多いのではないかと思う。 シーズン前に、先発ローテ当確だった西野勇士(新湊高~08年育⑤)が肘…

20年ドラフト予想☆阪神~今年は育成重視か、即戦力中心か?野手ならオール大学生でOK

●早くもストーブリーグの話題が先行…チームを支えたベテランも衰えを隠せない 先日、中日に抜かれ現在は3位だが、しばらく阪神がずっと2位をキープしており、失礼な言い方だが、そんなに強かったかな?と不思議だった。なんせ阪神の話題と言えば、藤浪をト…

20年ドラフト予想☆楽天~野手は問題なし。課題は先行き不透明な投手陣

●強打で圧倒する打力を誇るが、接戦に弱く逆転負けが多いのは投手力? 今年の序盤戦の楽天は強かった。投げてはエースの則本昴大(三重中京大~12年②)とロッテから移籍した涌井秀章(横浜高~04年西①)が勝ち星を重ね、松井裕樹(桐光学園高~13年①)が先発…

20年ドラフト予想☆DeNA~二遊間とクローザーの補強が上位進出のカギ

●チーム防御率も打率も悪くないが、成績は低迷… 個人的に今年は優勝予想していたので、まさかAクラスまで危うくなるとは思っていなかった。 攻撃陣は打率.272で29本塁打、79打点の筒香嘉智(横浜高~09年①)がメジャー移籍した穴が不安視されたが、ラミレス…

20年ドラフト予想☆日本ハム~地元の逸材多し!優先するのは投手力か、攻撃力強化か?

●タレントが豊富でチーム防御率、打率とも2位も成績はなぜか低迷… チーム防御率、打率ともにリーグ2位。投手では有原航平(早大~14年①)と上沢直之(専大松戸高~11年⑥)の甲乙つけがたい2人のエースピッチャーを抱え、宮西尚生(関西学院大~07年大社③…

20年ドラフト予想☆中日~強竜打線復活に向け、野手陣の強化を優先したい

●得点力不足は今年も解消されず…Aクラス争いがやっとの不本意なシーズン 個人的に今年は中日を評価していて、優勝は難しいかもしれないが、上位争いに喰い込む可能性は十分あると思っていた。しかし今年もBクラスが定位置で、ようやく3位になったが、2位…

20年ドラフト予想☆西武~課題は投手力強化だが、三塁と外野の補強も急務

●今年もチーム防御率に改善の兆しなし…自慢の打線も湿りがち パ・リーグ2連覇中だが、現在は首位から7ゲーム差を開けられ、3連覇に黄色信号が灯っている。 2年連続でチーム防御率は最下位だったが、山賊打線と呼ばれる超がつく強力打線で勝ち抜いてきた…

20年ドラフト予想☆広島~意外に補強ポイントが多く、ドラフト巧者の真価が問われる

●打高投低でチームは低迷…あの暗黒時代の再来は避けたい… セ・リーグはシーズン前、どこのチームにも優勝の可能性(失礼ながらヤクルトは除いて…)がある混戦が予想されたが、多くの予想に反して巨人が独走状態に入った。その要因の一つが広島の低迷と言える…

20年ドラフト予想☆オリックス~吉田正以外のレギュラー不在の即戦力野手が優先課題

●打率、本塁打、得点…リーグ最下位の成績で課題はレギュラーの確立 現在、借金23で首位から19ゲーム差をつけられ、ペナントレースから早々と離脱したオリックス。もはやお家芸になりつつある、シーズン途中での監督交代も起爆剤にはならなかった。確かに開幕…

20年ドラフト予想☆ヤクルト~課題は投手力!即戦力投手を獲得したい

コロナ禍で開幕が遅れたペナントレースも半分を過ぎ、10/26(月)に開催されるドラフト会議まであと1ケ月半になりました。そこで、セ・パ12球団の指名ポイントと指名予想をしてみたいと思います。是非、お付き合いください。 ●チーム防御率に改善の兆しはな…

こういったトレードはどうでしょうか?パ・リーグ編

開幕してもうすぐ1ケ月経ちますが、早くも残り100試合を切ります。実際に始まってみると、120試合は思った以上に短いなと思いました。また、懸念されていたように例年になくけが人が増えており、補強を躊躇しているうちにペナントレースから脱落する恐れも…

こういったトレードはどうでしょうか?セ・リーグ編

最近はトレードが少なくて寂しい。現役ドラフト制度も検討されているなか、もう少しトレードが活発になっても良いのではないかと思う。ドラフトも良いが、トレードも球団の考えや思い、戦略があって興味深い。確かに好きな選手がチームを去るのは寂しいが、…

20年~セ・リーグ順位予想

今年のセ・リーグは、超がつく混戦模様で、どこが優勝してもおかしくない状況だ。解説者やスポーツ各紙でも優勝予想が見事にバラけている。 試合数や登録人数等は変わらないが、セ・リーグは今年CS開催を断念している。4球団がドーム球場本拠地のパ・リー…

20年~パ・リーグ順位予想

いよいよ待ちに待ったプロ野球が開幕する。交流戦が中止になり、レギュラーシーズンは143試合から120試合に縮小される。一方でオールスター戦も中止になることで、夏場のオールスター休みがなく連戦が続く。 また、新型コロナウィルス感染拡大防止策で、地域…

今年のルーキー選手の活躍を予想する

いよいよプロ野球の開幕が決まった。もう春先のオープン戦からはかなり経過したが、改めてオープン戦の結果から、19年度ルーキーたちの活躍を予想したいと思う。 ◇ヤクルト 黄金ルーキーの1位~奥川恭伸(星稜高)は、体のケアを重点にキャンプより調整し、…

平成ドラフトプレイバック~1989年

新年早々に時代が「昭和」から「平成」に変わった。この年、セ・リーグは巨人が斎藤雅樹、槙原寛己、桑田真澄の3本柱を擁し2年振りに優勝。パ・リーグは近鉄が、2位オリックスとゲーム差なし、3位西武と0.5ゲーム差の大接戦を制し、9年振りに優勝を果た…

20年ドラフト候補中間報告~厳選50名

今年のドラフトは、とにかく難しい。新型コロナウィルスの影響により、選手を見極める機会が失われている。そもそも休校による部活動の自粛や、相次ぐ大会の中止で活動が停止していることに加え、全国を飛び回るスカウトも、県の往来が制限されているなか従…

20年ドラフト候補選手~投手は右の本格派、野手は大卒2年目が多い社会人35名

昨年は社会人には厳しいドラフトになった。指名人数は一昨年の19名から11名に減少し、特に野手は佐藤直樹(ソフトバンク)と小深田大翔(楽天)の2人の1位指名はあったものの、全体で3名と低調だった。 今年も残念ながら、現時点では豊作とは言えず、即戦…

20年ドラフト候補選手~豊作の年になる予感漂う大学生40名

今年は大学生に目玉となる選手が多く、特に投手が豊作で上位指名候補が並ぶ。一方で野手は、全体的に即戦力が少ないため、順位を上げてでも獲得することも想定でき、各球団がチーム戦略でどんな選手を指名してくるか楽しみだ。 ●投手~伊藤、早川、山崎を中…

20年ドラフト候補選手~将来性抜群の高校生45名

春のセンバツに続き、全国で春季大会も中止になり、何とか夏の甲子園大会開催に向けて事態が良くなることを祈るばかりだ。 高校生は2年から3年になる冬に一皮も二皮も向け、夏に向けてさらに成長する。ただ、そのことを証明するには実戦に勝るものはないが…