2019-01-01から1年間の記事一覧
広岡達郎監督のもと、初優勝したのは78年。その後の80年代は長い低迷期に入り、81~90年はすべてBクラスで、最下位4度と優勝にはまったく縁がなかった。 90年にID野球を提唱した野村克也監督が就任すると、「一年目に種を撒き、二年目に水をやり、三年目に…
西武と言えば、かつては12球団隋逸のドラフトの名手で、80~90年代はリーグ優勝12回、Bクラスは僅かに1回の常勝軍団だった。しかし、93年の逆指名ドラフト以降、そのドラフト巧者ぶりが影を潜め、01年以降はリーグ優勝2回、Bクラスは6回と低迷の時期…
暫く前に広島のドラフトを紹介した。広島はメジャー型のチームの運営を実現し、オーナーをトップに組織が一本化されている。 ドラフトの基本方針も明確で、欠かせないのはオリジナルの年齢表だ。縦軸に年齢、横軸にポジションを配置した表で左右にも分類され…
今年のFA(フリーエージェント)は、西武の十亀剣(投手)と秋山翔吾(外野手)、ソフトバンクの福田秀平(外野手)、楽天の美馬学と則本昴大(ともに投手)、ロッテの鈴木大地(内野手)の6選手が権利を行使し、十亀と則本は宣言残留したが、メジャー移…
直近10年(09年~18年)の12球団のドラフトを振り返る前に、各チームのドラフトの成功率を見てみたいと思います。 何をもって「成功」とするかが難しいですが、ここはドラフト評論家の第一人者の小関順二氏の指標を用いさせていただきました。 投手…
ドラフトの成果が出るには10年掛かると言われている。いくら有望選手を指名できても、チームが一朝一夕で強くなるわけではない。チームで明確な方針を持って、一年一年積み重ねていくことで、常に上位で優勝を争うことができる。そこで、直近10年に絞り…
今年のドラフトの目玉の一人が、明大のエース・森下暢仁(投手)で、重複も予想されたが、単独で広島から1位指名され入団を決めた。森下は大分商(大分)の時から注目された好投手で、当時でも上位指名が十分に見込めた。 実際に高校卒業時にはプロ入りか進…
選手の現況は11/5時点のもので、選手名の横の年数は指名年度で、〇の数字は指名順位。※の選手は育成契約の選手です。 ★読売ジャイアンツ(10名) シーズン途中退団の上原を含め、阿部とマシソンが引退する。阿部はそのまま2軍監督に就任し、将来の幹部候補…
選手の現況は10/31時点のもので、選手名の横の年数は指名年度で、〇の数字は指名順位。※の選手は育成契約の選手です。 ★埼玉西武ライオンズ(13名) 現役引退は5名で、大石と中田はチームスタッフとして残り、南川と斎藤彰は未定、星は楽天へコーチとして移…
今年はスケール(感)で言えば、セ・リーグのほうが成功では…という声がある。確かに高校BIG4は、佐々木朗希を除いて全員セ・リーグ、さらに石川や井上のスラッガーに、森下も広島が獲得した。 セ・リーグの高校生指名は23名、パ・リーグの11名で2倍だ…
先日は、単純にリストアップした選手の採点簿を載せましたが、僭越ながら今年のドラフトの寸評をしたいと思います。 今年の本指名選手は74名で、昨年より9名減。高校生が35名(▲3名)、大学生が25名(▲1名)、社会人・独立リーグが14名(▲5名)…
今年のドラフトも、一言で言うと楽しめた。年に1回のプロ野球ファンには欠かせない日なので、仕事を早く終わらせ、TV中継に間に合うことができた。最近はネットで無料中継もあるので、TV中継後の育成指名まで臨場感を存分に味わえました。 今回、リストアッ…
既に6球団が指名を公言し、佐々木には日本ハムとロッテ、西武。ヤクルトが奥川、広島が森下、中日が石川の1位指名、また、巨人とソフトバンクも1位での投手指名を公言した。 佐々木にはパ・リーグ全球団、DeNAが森下、阪神は奥川指名が濃厚で、巨人が佐々…
●打って、走って、12球団ナンバーワンの打線も、投手陣は防御率が後退… 残念ながらCS突破とはならなかったが、今年もこれまでの常識を覆すような打ち勝つ野球で連覇を達成した。昨年は2001年の近鉄以来、チーム防御率最下位での優勝を果たし、「まぁ、1年…
●スタートからの好調を維持し、交流戦以降は首位を独走し4年振りV アンチ巨人のファンが避けてほしいことの一つが、原辰徳監督の再々登板だった。いろいろと賛否はあるが、勝てる監督なのは間違いなく、就任1年目で4年振りのリーグ優勝に導いた。FAで丸佳…
●リーグナンバー1の投手陣も、柳田の離脱が痛すぎで2年連続でV逸 ここ数年、プロ野球の新盟主になったのがソフトバンクだ。ソフトバンクがダイエーの後を受け、プロ野球に参入したのが2005年。それからの15シーズン、Aクラスは実に13回、うちリーグ優…
●チーム防御率・打率ともにリーグ5位!12球団最小の盗塁数も2位の不思議? 今シーズンは順調なスタートをきり、開幕当初から2位だったのもつかの間、4月後半から10連敗で最下位に転落した。多くが今年の苦戦を予想したが、一つずつ勝ち星を重ね、交流…
●下馬評は高くなかったが、昨年の最下位から3位まで躍進 今年はエースの則本昴大が開幕に間に合わず、昨年最下位だったこともあり、前評判は決して高くなかったが、序盤はソフトバンクと首位争いを繰り広げた。交流戦以降、連敗もあり順位を落としたが、後…
●最終戦に勝ちきれず、V4どころか逆転でCS進出を逃した チーム初の3連覇を果たし、悲願の日本一に臨んだシーズン。今年は開幕から波に乗れずにスタートは躓いたが、4月中旬から怒涛の連勝街道をひた走り、5月には首位に立ち4連覇も見えた。しかし交流戦…
●最終戦までCSを争い、着実にチーム力は上がってきている 一昨年は断トツの最下位で、首位から39ゲーム差、新たに井口監督を迎えた昨年は、夏場から大失速し5位(28.5ゲーム差)で終えた。今年は最終戦まで、楽天とCS進出争いを展開したが、最終戦で負け4…
●リーグナンバーワンの防御率も、長打力不足など、打撃陣の課題が多い 最後に優勝したのが2015年で、それ以降Aクラスが7回、Bクラスが5回で、今年は2年連続の最下位は免れたが、Bクラスはほぼ確定的だ。また、例年通りと言えばそれまでだが、今年も新外国…
●高いチーム打率に防御率も改善…激減した本塁打と盗塁で得点力不足 3年に一度は優勝を狙うチーム方針のなか、2016年の優勝から3年目。今年は優勝の可能性が消え、それどころか2013年以来の最下位の危険もある。 8月の初めは、首位ホークスと0.5ゲーム差の…
●リーグNO1のチーム打率、12球団最小の本塁打数で得点力が不足 2011年を最後に成績が下降し、今年もBクラス確定で7年連続となった。2002年から12年までは、11年連続のAクラス(うち優勝4回)のかつての強豪チームの記憶が薄れるほど、低迷期間が長くな…
●チーム防御率、打率ともリーグ最下位で大苦戦のシーズン 最後に優勝したのが1996年…12球団で最も優勝から遠ざかっていたが、今年も9/11で優勝の可能性が完全に消え、23年間優勝がない。まだAクラスの可能性がないわけではないが、Bクラスで終えると…
●チーム防御率、打率ともリーグ最下位で大苦戦のシーズン 今年の開幕は上々で、4月は首位に1ゲーム差だったが、5月の16連敗が低迷の始まりだった。昨年、2位躍進のきっかけになった交流戦も11位で終え、最下位が定位置なまま、9/7にはCSへの進出が消…
社会人野球の都市対抗に続いて、夏の甲子園大会も終わり、あとは大学の秋季リーグ戦を残すのみになった。これから高校生と大学生はプロ志望届を提出し、運命の10/17を迎える。そこで、今回はドラフト1位候補12名を予測したいと思う。 今年の傾向は、一言…
令和初の甲子園大会は、履正社(大阪)が、好投手・奥川擁する星稜(石川)を下して初優勝を遂げた。春の選抜初戦で、奥川に完全に抑えられた履正社が、見事に攻略した見応えのある決勝戦だった。 一方で、今年のドラフト候補で見ると、各スカウトからは「不…
シーズンが始まり、成立したトレードは6件。最近は以前のような大型トレードも少なくなり、良い意味での驚きを期待している分、物足りなさもあるが、それぞれ振り返ってみたい。 ●DeNA熊原健人(投手)⇔ 楽天・濱矢広大(投手)× 楽天は則本昴の復帰が…
●及第点ドラフトだった阪神とオリックス 阪神は1~3位まで左打ちの巧打者タイプを揃え、オリックスは金子と西が抜けたあとの投手の指名が今ひとつで及第点とした。 阪神はここ数年、外野手指名が最も多いが、藤原(ロッテ)に始まり、辰巳(楽天)を外し、…
いよいよ100試合を超え、ペナントレースも佳境に入ってきた。ドラフトはチームとして成果が出るには、10年は掛かるので、現段階で成否を判断するものではないが、今年のルーキーたちの現在地を見てみよう。 ●評価の高かった、中日、日本ハム、ロッテの…