ドラフトを知ると野球がもっと楽しくなる

どのチームが「人」を育て強くなるのか

22年パ・リーグの退団選手とオフの補強ポイント

 11/9で、フリーエージェント(以降:FA)の宣言期間が終了し、第一次~第二次の戦力外通知から、退団する選手と補強ポイント選手を挙げたいと思います。

 選手の現況は11/9時点のもので、選手名の横の年数は指名年度で、〇の数字は指名順位。※の選手は育成契約選手。下線は育成契約を打診されている選手です。

 

オリックスバファローズ(56名+5名)

 パ・リーグを連覇し、昨年敗れたヤクルトにも雪辱を果たし26年振りの日本一に輝いた。ただ、優勝の熱も冷めきらないなか、主砲の吉田正尚(15年/①)がポスティングでMLB移籍を要望し、伏見寅威(12年/③)がFA宣言をした。

 チーム最年長の能見が引退し、同じくベテランの増井と海田もチームを去る。また、シーズン途中に支配下になった中村、左キラーの西村も戦力外になり、連覇は果たしたが育成と外国人選手含め16名が退団する。

 椋木と富山、中川颯はリハビリに専念するため育成契約を打診されているが、驚いたのは椋木で、昨年のドラフト1位で今季は2勝を上げている。トミージョン手術を受けて復帰には時間がかかるが、巨人の悪例を踏襲するのは如何と思う。

 現状、ドラフト指名選手を入れて61名、外国人選手を今年と同じレベルで想定すると3~4名は補強できる。吉田正と人的保障のない伏見が抜けると、さらに2名減になり、育成からの支配下登録を睨みながらの補強になる。

【投手】

 早くも小野泰己(阪神を育成するで獲得した。小野は真っ直ぐに力のあるオリックス好みの選手で、同じタイプで桜井俊貴(巨人)佐藤優(中日)も検討して良いと思う。一方で斎藤綱記(14年/⑤)をトレードし、左投手が曽谷を入れても6名しかおらず、サイド左腕の渡辺佑樹(楽天は、強力リリーフ陣のアクセントになる。

【野手】

 FAの森友哉(西武)近藤健介(日本ハムの獲得を目指し、森と近藤のどちらかが加入すれば吉田正の穴を埋めることができ、2人獲得できれば戦力アップに繋がる。

 捕手はトレードで日本ハムから石川亮(13年/⑧)を獲得し、現状6名となったが、伏見が移籍し、森を獲得できなければ5名とさすがに少ない。新たなトレードや、桂依央利(中日)吉田裕太(ロッテ)あたりを狙っても悪くない。

 内野手の補強は必要なく、外野は近藤次第だが、一方で右打ちの外野手が少なく、真砂勇介中谷将大(ともにソフトバンクは補強ポイントに合致する。また、この間外国人野手を外しており、実績のあるウィーラー(巨人)や、今季規定打席に達したオグレディ(西武)は、吉田正に左翼も守れ獲得しても面白いと思う。

 投 手…椋木 蓮(21年/①)増井浩俊(09年/日⑤)能見篤史(04年/神自)

       富山凌雅(18年/④)中川 颯(20年/④)海田智行(11年/④)

       澤田圭佑(16年/⑧)中村 勝(09年/日①)※谷岡楓太(19年/育②)

     ※松山真之(19年/育⑧)※榊原 翼(16年/育②)

 捕 手…松井雅人(09年/中⑦)※鶴見凌也(19年/育⑤)

 内野手…※廣澤伸哉(17年/⑦)

 外野手…西村 凌(17年/⑤)

 外国人…バルガス(投手)バレラ(内野手マッカーシー内野手

       ラベロ(内野手

【ドラフト指名選手 ※予想背番号】

 ①曽谷龍平(白鷗大・投手)#17   ②内藤 鵬(日本航空石川高・内野手)#25

 ③斎藤響介(盛岡中央高・投手)#47 ④杉澤 龍(東北福祉大・外野手)#33

 ⑤日高暖己(富島高・投手)#59 

 

福岡ソフトバンクホークス(59名+6名)

 2年連続でら優勝を逃したシーズン。来季に向けて巻き返しを図りたいところだが、エースの千賀滉大(10年/育④)がFAでMLB移籍が確定的で、長年チームを支えた松田が退団、明石も引退し、かねてから言われていた世代交代が本格的に進んでいる。

 奥村と大竹風、中村亮と小林は育成契約を打診され、大竹風は僅か1年、中村亮も7月に支配下になったが、僅か4ケ月で育成契約になった。また、新外国人でマルチプレーヤーのアストゥディーヨ内野手と長距離砲のホーキンスの入団が決まり、これでデスパイネとグラシアルの退団が決定的なった。

 現状、支配下は65名だが、FAで近藤健介(日本ハム嶺井博希(DeNA)の両獲りを狙い、ガンケル(阪神オスナ(ロッテ)の獲得も目指しており、3年連続で優勝を逃すわけにはいかず積極的な補強に動いている。また、渡辺佑樹(楽天の獲得も検討されている。また、来季から4軍制をスタートし、今季育成からブレイクした藤井晧哉(14年/広④)の例もあり、育成選手での獲得は増えるかもしれない。

【投手】

 補強ポイントは、千賀が抜ける先発ローテーション投手の獲得で、ガンケルを調査している。このほかでは、年齢がネックだが金子千尋日本ハムの獲得も検討して良いと思う。また、松本裕樹(14年/①)の先発起用が検討されており、オスナは補強ポイントにピッタリで日米で争奪戦になるだろう。

【野手】

 捕手では打撃不振の甲斐拓哉(10年/育⑥)の対抗で、嶺井の獲得を進めており、仮に嶺井を逃しても、若手が揃っており補強を急ぐ必要はない。

 内野手も栗原陵矢(14年/②)を三塁にコンバートしており、あとは若手がチャンスを掴むしかない。ただ、明石や高田のようにベテランのサブでチームを支える存在が必要で、安部友裕(広島)倉本寿彦(DeNA)は適任だと思う。外野手も層は厚いが、柳田悠岐(10年/②)の年齢を考えれば、近藤の加入は課題の解消になる。

 最後に育成候補は、25歳以下に限定すると投手では田中法彦(広島)望月大希(日本ハム、野手では勝俣翔貴(巨人)上野響平(日本ハム西巻賢二(ロッテ)はもう一度チャンスを上げても良いと思う。

 投 手…奥村政稔(18年/⑦)大竹風雅(21年/⑤)中村亮(20年/育⑧)

     秋吉 亮(13年/ヤ③)  

 捕 手…なし

 内野手高田知季(12年/③)松田宣浩(05年/希)明石健志(03年/④)

      小林珠維(19年/④)黒瀬健太(15年/⑤)※荒木翔太(19年/育⑥)

 外野手…中谷将大(10年/神③)真砂勇介(12年/④)

 外国人…チャットウッド(投手)

【ドラフト指名選手 ※予想背番号】

 ①イヒネ・イツア(誉高・内野手)#0   ②大津亮介(日本製鉄鹿島・投手)#12 

 ③甲斐生海(東北福祉大・外野手)#13 ④大野稼頭央(大島高・投手)#64

 ⑤松本 晴(亜大・投手)#49     ⑥吉田賢吾(桐蔭横浜大・捕手)#60

 

埼玉西武ライオンズ(57名+6名)

 かつての山賊打線が翳りを見せ、打高投低から投高打低のチームに変わるなか、恒例ともいえる主力選手のFA権行使で、外崎修汰(14年/③)は残留を決めたが、森友哉(13年/①)の移籍が濃厚だ。

 今年は引退選手が多く、内海と十亀、武隈、佐野、熊代が引退。一方で、育成の斎藤と粟津、伊藤に上間、出井は育成で再契約し、牧野もリハビリで育成契約になる。結果、戦力外の退団は戸川のみで、オグレディとジャンセンも1年でチームを去る。

 ムードメーカーだった山田遥楓(14年/⑤)が日本ハム移籍、加えて熊代も引退し、来季はベンチから賑やかさが消えないかが心配だ。そんななか山田との交換で佐藤龍世(18年/⑦)が1年半でチームに復帰した。現状63名で、外国人野手を2~3名と考えると、元々、支配下枠を埋めることがないので、補強はあと1~2名だろう。

【投手】

 年齢バランスが絶妙で穴が少ない。内海と武隈、佐野と3名の左腕投手がチームを去りことで、左腕が不足も懸念されるが、今季は内海が5試合、佐野が2試合の登板に留まり影響は少ない。戦力外で左腕は少なく、渡辺佑樹(楽天はワンポイントなら面白い投手。ただ、人数的にもあと1~2名程度で、故障が完治すれば伊藤や上間は一軍レベルで、補強ならトレードが中心になる。

【野手】

 森が移籍しても捕手は6名体制で、数的には何とかなるとは思うが、若手が多く同じイースタン高城俊人(DeNA)吉田裕太(ロッテ)獲得を検討しても悪くない。 

 課題は山川穂高(13年/②)と源田壮亮(16年/③)が翌年FA権を取得し、ともに40歳を迎える中村剛也(01年/②)と栗山巧(01年/④)に代わる代打の切り札、加えて外野手はドラフトで蛭間を獲得したが、FAの近藤健介(日本ハム獲得を目指しているところに外野の補強姿勢の優先度が垣間見れる。

 それぞれ当てはめてみると、山川には内田靖人(楽天、源田に上野響平(日本ハム、中村と栗山には平田良介(中日)、近藤を逃した場合は西村凌(オリックス真砂勇介(ソフトバンクが候補になり、平田以外は若くチャンスはあり、ベンチを盛り上げる選手では、ウィーラー(巨人)も良いと思う。

 投 手…十亀 剣(11年/①)内海哲也(03年/巨自)佐野泰雄(14年/②)

       武隈祥太(07年/④)※斎藤大将(17年/①)※粟津凱士(18年/④)

       ※伊藤 翔(17年/③)※上間永遠(19年/⑦)※出井敏博(19年/育①)

 捕 手…牧野翔矢(18年/⑤)

 内野手

 外野手…熊代聖人(10年/⑥)戸川大輔(14年/育①)※✕川村啓真(21年/育④)

 外国人…ジャンセン(内野手オグレディ(外野手)

【ドラフト指名選手 ※予想背番号】

 ①蛭間拓哉(早大・外野手)#9      ②古川雄大佐伯鶴城高・外野手)#24

 ③野田海人(九州国際大高・捕手)#33 ④青山美夏人(亜大・投手)#30

 ⑤山田陽翔(近江高・投手)#48    ⑥児玉亮涼(大阪ガス内野手)#52

 

東北楽天ゴールデンイーグルス(61名+6名)

 今年は前半戦独走も、良かったのは序盤だけで、最大18あった貯金が、最後には借金2と史上まれに見る大失速の末、Bクラスでシーズンを終えた。

 ベテランに依拠したチームは今季も若手の台頭が乏しいなか、左キラーで名を馳せた川島が引退。ベテランの福井と福山が退団し、故障に悩まされた釜田もチームを去る。また、右打者が不足するチームのなかで、期待のスラッガーだった内田と岩見も戦力外になり、育成の釜元は2年連続で戦力外になった。水上は育成で再契約する。

 新外国人でフランコの獲得が噂されているが、現状での支配下は67名と枠に余裕はない。FA移籍も噂されていた田中将大(06年/①)と浅村栄斗(08年/西③)が残留する一方、今季はFA選手に獲得に動く気配はない。

【投手】

 今年はドラフトで大量5選手を獲得し、補強してもあと1~2名程度と言える。年齢バランスが極端に悪く、ベテラン頼みの投手陣にさらに即戦力投手が加わったので、補強するならヤクルトのように再生工場で若手投手を育成でも良いので獲得したい。

 ただ残念ながら候補者は少なく、22歳の田中法彦(広島)はトライアウトでも好投し、一昨年のウエスタンでリリーフで結果を残しており育成で獲得しても面白いが、基本はトレードか現役ドラフトになる。

【野手】

 捕手は6名おり数的に問題はないが、一時期は森友哉(西武)獲得も取りざたされていただけに、今のところ動きがないのが不思議で、水上を育成にした意図が見えない。

 内野手も若手が不足し、課題の右打者もいることにはいるが、浅村以外は戦力になり切れていないのが実状。右打者に限定すると、戦力外になった川島や内田以上の選手が見当たらず、守備に定評のある上野響平(日本ハムは獲得しても面白いと思う。個人的には育成の吉持は走塁技術に長けており機動力不足のチームには必要だと思うが…。

 外野手はレギュラーが確立しており、そのうえ主力は左打者が多く、パ・リーグ5球団の争奪戦になる近藤健介(日本ハムに興味は示していない。ここも右打者が必要だが、おススメはここも西村凌(オリックス真砂勇介(ソフトバンクの2人で、左に強い西村は川島の後釜にはピッタリだと思う。

 投 手…福井優也(10年/広①)釜田佳直(11年/②)福山博之(10年/D⑥)

       寺岡寛治(17年/⑦)渡辺佑樹(17年/④)※森 雄大(12年/①)

     ※石田 駿(20年/育①)

 捕 手…水上 佳(19年/⑦)

 内野手川島慶三(05年/日③)内田靖人(13年/②)※吉持亮汰(15年/②)

      ※マーキ(19年/育③)

 外野手…岩見政暉(17年/②)※釜元 豪(11年/ソ育①)

【ドラフト指名選手 ※予想背番号】

 ①荘司康誠(立大・投手)#22  ②小孫竜二(鷺宮製作所・投手)#13

 ③渡辺翔太(九産大・投手)#31 ④伊藤茉央(東農大オホーツク・投手)#41

 ⑤平良竜哉(NTT西日本・内野手)#38 ⑥林 優樹(西濃運輸・投手)#67

 

千葉ロッテマリーンズ(64名+5名)

 2年連続の2位で、シーズン前は優勝候補にも挙げられた。前半戦こそ佐々木朗希(19年/①)の完全試合など明るい話題もあったが、レアードとマーティンに依拠していた打線は、2人が同時に不調に陥ると得点力が上がらず、そのままズルズルと落ち5位で終了。最終戦で井口監督が突然辞任するなど、後味の悪いシーズンになった。

 リリーフでチームを支えた松永と田中が引退を決め、若手の古谷と西巻が戦力外になった。特に古谷は、故障はあったものの、ドラフト下位入団ながら将来の先発ローテーション候補だっただけに、育成契約もない退団はただただ驚いた。

 また、FA権を取得した中村奨吾(14年/①)と田村龍弘(12年/③)も残留を決め、特にFA移籍が確実視されていた田村の残留は別の意味で驚かされた。6名いる外国人選手の去就は不明だが、支配下は69名と余裕はない。外国人選手を減らすか、複数トレードや育成契約で支配下枠を空け、戦力外選手の補強は育成が中心になるだろう。

【投手】

 最も去就が注目されているのはオスナだ。MLBでもクローザーを務めた実力は本物で、MLBとソフトバンクが獲得調査をしておりオスナの去就次第で補強プランは大きく変わってくる。万が一、オスナが移籍することになれば、澤村拓一レッドソックスコール(ヤクルト)を獲得しても面白く、澤村の復帰などは感涙ものだと思う。

【野手】

 捕手は7名おり、補強の必要はない。むしろ数的に捕手に不足しているチームが意外に多く、好条件のトレード成立の可能性も高い。

 一方で、FAで近藤健介(日本ハムの獲得を目指している。地元出身でマリーンズジュニアにも在籍し地縁はある。パ・リーグ5球団争奪戦に臨むが、打線が課題のチームだけに、DH起用でも外国人選手よりも確実性が高く、是が非とも欲しい選手だ。

 内外野でチーム全体を見渡して不足しているのは、やはり長打力のある選手で、育成で獲得するなら、遠くに飛ばすことができる一芸に秀でている選手が良いと思う。内野手なら黒瀬健太(ソフトバンク内田靖人(楽天ウレーニャ(巨人)は23歳と若く、外野なら真砂勇介(ソフトバンクは覚醒の可能性はある。また外国人の補強ではデスパイネソフトバンクの復帰や、ウィーラー(巨人)もまだ余力はある。

 投 手…松永昂大(12年/①)土肥星也(16年/④)田中靖洋(05年/西④)

       古谷拓郎(18年/⑥)

 捕 手…吉田裕太(13年/②)

 内野手…西巻賢二(17年/楽⑥)

 外野手…なし

 外国人…※サントス(外野手)※ペラルタ(外野手)

【ドラフト指名選手 ※予想背番号】

 ①菊地吏玖(専大・投手)#28    ②友杉篤輝(天理大・内野手)#36

 ③田中晴也(日本文理高・投手)#47 ④高野脩汰(日本通運・投手)#34

 ⑤金田優太(浦和学院高・内野手)#65

 

北海道日本ハムファイターズ(59名+6名)

 開幕5連敗から始まり、結局一度も最下位から上がることなくシーズンを終えた。新庄監督が言う、全員がトライアウトの方針のなか、シーズン終了後に金子や谷川など支配下9選手、育成4選手が戦力外になり、金子はコーチ就任を断り退団、柿木と上野には育成契約を打診されている。また、球界一の元気印の杉谷が突如引退を表明、育成の速水も1年で支配下にならなければ退団と決めていたらしく、その言葉通り引退した。

 今オフは積極的に補強に動いており、トレードで阪神から斎藤友貴哉(18年/神④)江越大賀(14年/神③)、西武から山田遥楓(14年/西⑤)オリックスから斎藤綱記(14年/オ⑤)を獲得し、A・マルティネス(中日)の入団も決まった。

 現状、支配下は66名で、さらにFAで伏見寅威(オリックスの獲得を目指しており、今後も外国人選手の補強とトレードが中心になるだろう。ただ、最大の懸案事項は近藤健介(11年/④)のFA権行使で、チームは宣言残留を認めているが、楽天を除くパ・リーグ5球団の大争奪戦になっている。近藤は人的補償も発生するが、リーグを代表する巧打者が移籍するようになれば戦力ダウンは必至で厳しくなる。

【投手】

 トレードで投手を1名も放出しておらず、現在37名と昨年の支配下を超えている。強いて言えば若手投手が多いなか、リリーフを強化したく福井優也楽天三上朋也(DeNA)の豊富な経験は活きてくるし、佐藤優(中日)も底上げになると思う。

【野手】

 捕手は石川亮をオリックスに放出し、現在6名(育成はゼロのみ。マルティネスも捕手はできるが、さすがに人数が少なく、正捕手不在に加え、Cランクで人的補償もなくい地元出身の伏見は喉から手が出るほど欲しいだろう。

 内野は阪神に渡邊諒と高濱祐仁、西武に佐藤龍世が移籍し、フェニックスリーグで新庄監督に名指しで酷評された佐藤の移籍は、来季は優勝を狙う監督の言葉の本気度が伝わるトレードになった。ルーキー2人も内野手で、補強はトレード以外でないだろう。

 問題は外野手で、近藤の去就がある意味チームの命運を握る。万が一近藤が移籍すると左打者が2名のみになり、俊足の宮本秀明(DeNA)や内外野守れる安部友裕(広島)はバックアップ要員になれる。

 投 手…金子千尋(04年/オ自)柿木 蓮(18年/⑤)谷川昌希(17年/日⑤)

       望月大希(19年/⑤)※長谷川凌太(19年/育③)※高山優希(16年/⑤)

 捕 手…※速水隆成(21年/育②)

 内野手杉谷拳士(08年/⑥)上野響平(19年/③)※樋口龍之介(19年/育②)

 外野手…片岡奨人(19年/⑦)宮田輝星(19年/育①)※難波侑平(17年/④)

 外国人…ヌニエス内野手)王伯融(外野手)

【ドラフト指名選手 ※予想背番号】
 ①矢澤宏太(日体大・投手/外野手)#19 ②金村尚真(富士大・投手)#31

 ③加藤豪将(メッツ3A・内野手)#3  ④安西叶翔(常葉菊川高・投手9#62 

 ⑤奈良間大己(立正大・内野手)#58    ⑥宮内春輝(日本製紙石巻・投手)#68