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どのチームが「人」を育て強くなるのか

こういったトレードはいかがでしょう~セ・リーグ編

 今シーズンも1/3以上が終了しましたが、寂しいのは今季はまだ一つもトレードがありません。昨年はシーズン前に田口麗斗(巨人)と廣岡大志(ヤクルト)の期待の若手同士のトレードがあり、シーズン途中、ともにロッテに加入した国吉佑樹(DeNA)と加藤匠馬(中日)がウィークポイントの補強になり優勝争いに貢献した。また、あまり良い印象ではなかったものの、中田翔日本ハム)の巨人電撃移籍などインパクト十分のトレードもあった。

 今年はこのままトレードはないのだろうか…以前のようなマイナスイメージは既になく、優勝を争うチームは戦力補強、下位チームはメジャーのように主力を放出して期待の若手を獲得し翌年以降に備えるなど、まだシーズンは半分以上残っている。

 そこで今回は(久しぶりの投稿ですが…)勝手にトレードを考えてみました。結構、ワクワクするようなトレードもあって、活発なトレード成立に期待したいですね。(※☆の数はおススメ度数です)

 

◆ヤクルト…防御率2.73②(3.48③)打率,241③(,254③)

 連覇を狙うチームは交流戦で全チームにすべて勝ち越し、14勝4敗の圧倒的な成績で交流戦に優勝し、2位の巨人に7ゲームをつけている。チーム防御率はリーグ2位で、投手陣の健闘が目立つが、打線も悪くない。打率は巨人、中日と同率3位だが、本塁打と盗塁数はともに2位で、リーグ2位の得点数を誇る。失策数はリーグ最少で、投打にそつのないチームになりつつある。

◆先発…小川泰弘③ 高橋奎二 原 樹里 サイスニード 高梨裕稔

◆リリーフ…マクガフ② 今野龍太 田口麗斗 石山泰稚 木澤尚文 大西広

◆打者…村上宗隆④ 塩見泰隆⑩ 長岡秀樹㉔ 山田哲人㉕ オスナ㉖

      青木宣親 山崎晃太朗 太田賢吾 濱田太貴

 先発は小川(創価大~12年②)と高橋(龍谷大平安高~15年③)、原(東洋大~15年①)が中心になり質量ともに問題ない。交流戦で大活躍したリリーフ陣は、マクガフを抑えに、今野(岩出山高~13年楽⑨)と田口(広島新庄高~13年巨③)、清水昇(国学院大~18年①)、石山(ヤマハ~12年①)が勝ちパターンを担い、大西(大商大~19年④)に木澤(慶大~20年①)、新外国人のコールも登板機会を増やしている。

 攻撃陣は序盤でサンタナが離脱したのは痛かったが、村上(九州学院高~17年①)、塩見(JX-ENEOS~17年④)、山田(履正社高~10年①)、オスナに売り出し中の長岡(八千代松陰高~19年⑤)が規定打席をクリアしており、長岡はここ数年不在だった遊撃のレギュラーを掴みつつある。

 長岡のほかにも同じ20歳の内山壮真(星稜高~20年③)、22歳の濱田(明豊高~18年④)にも台頭の兆しが見え、サンタナの長期離脱に伴い、新外国人で昨夏の東京五輪アメリカ代表でプレーしたキブレハンも獲得し補強にそつがない。

 現状、支配下選手が68名で、ファームで育成の小澤怜史(日大三島高~ソ15年②)も救援で好投している。ここに昨年9勝の奥川恭伸(星稜高~19年①)が戻れば益々層は厚くなる。野手も俊足のルーキーの丸山和郁(明大~21年②)、代打で川端慎吾(市和歌山商高~05年③)が健在で、現状で補強を急ぐ必要はない。

 強いて言えば、出番の少ない選手のトレードはありだと思う。遊撃手のベテラン西浦直亨(法大~13年②)や、同じ内野手の吉田大成(明治安田生命~18年⑧)や松本友(BC福井~18年育②)、強肩捕手の松本直樹西濃運輸~17年⑦)は脂の乗り切った年齢で、伸び悩んでいる寺嶋成輝(履正社高~16年①)も一花咲かせたい。

    ☆☆ 寺嶋成輝 ⇔ 小郷裕哉(楽天)~若手有望選手のトレード

    ☆☆ 松本直樹 ⇔ 戸根千秋(巨人)~リリーフ左腕補強

    ☆  西浦直亨 ⇔ 福田秀平(ロッテ)~サンタナ離脱の外野手補強

 

◆巨 人…防御率3.58④(昨年3.63④)打率,241③(昨年,242⑤)

 打線の破壊力は申し分なく、チーム打率は同率3位、本塁打は1位でリーグナンバーワンの得点力を誇る。丸(千葉経大高~07年広③)とウォーカーの1~2番コンビが機能し、吉川(中京学院大~16年①)、岡本(智弁学園高~14年①)、ポランコの強力クリーンアップにチームリーダーの坂本(光星学院高~06年①)も復帰した。更に22歳の増田陸(明秀日立高~18年②)や20歳も中山礼都(中京大中京高~20年③)も成長著しく打線は問題ない。

◆先発…戸郷翔征⑦ メルセデス 菅野智之 シューメーカー 赤星優志

◆リリーフ…大勢① 今村信貴 鍬原拓也 高梨雄平 畠 世周 平内龍太

◆打者…吉川尚輝③ ウォーカー⑤ 丸 佳浩⑨ ポランコ⑲ 岡本和真㉒

      大城卓三 坂本勇人 中田 翔 

 課題はリーグワーストの失点数272点の投手陣で、整備を急がないと手遅れになる。先発は菅野(東海大~12年①)と戸郷(聖心ウルスラ高~18年⑥)、メルセデスが中心だが、あとは赤星(日大~21年③)等の若手で層が厚いとは言えない。

 先発より厳しいのがリリーフ陣で、ようやく鍵谷陽平(中大~12年日③)が復帰したが、中川晧太(東海大~15年⑦))やビエイラが不在で、ルーキーの大勢(関西国際大~21年①)が大車輪の活躍を見せているが、経験の浅い若手が多くリリーフ陣の補強は先発以上に必要だと思う。

 補強ポイントは投手で先発・リリーフ含め豊富な野手陣と成立させたい。投手力が高く攻撃力が不足しているのは、阪神オリックス、ロッテ、西武で、それぞれ二保旭(阪神)に増井浩俊オリックス)、西野勇士(ロッテ)は先発・リリーフもでき、武隈祥太や十亀剣(西武)はリリーフに厚みを持たせ、結構、増井や西野は狙い目だと思う。十亀も巨人にはいないタイプの投手でリリーフ陣に厚みを増す。

 長打力不足のオリックスならウィーラーや石川慎吾(東大阪大柏原高~11年日③)、内野手が不足しているロッテなら、若林晃弘(JX-ENEOS~17年⑥)や廣岡大志(智弁学園高~15年ヤ②)は魅力な選手で、中田翔も忘れてならない。中田は33歳でまだ控えに甘んじる年齢ではなく、中田の完全復活に期待したい。

 また、大城(NTT西日本~17年③)の故障離脱で捕手が不足しており、人的に余裕のあるDeNAや日本ハムとのトレードは成立する可能性も高い。今季は既に7名の選手を育成契約から支配下選手にし現在67名になったが、補強での巻き返しは必要だ。

 ☆☆☆中田 翔 ⇔ 増井浩俊オリックス)~先発・リリーフ投手補強

 ☆☆☆重信慎之介⇔ 清水優心(日本ハム)~大城離脱後の捕手強化

 ☆  若林晃弘 ⇔ 岡田俊哉(中日)~先発・リリーフ投手補強

 

◆広 島…防御率3.32③(3,81⑤)打率,249①(,264①)

 下馬評を覆し開幕6連勝でスタートダッシュに成功したが、そこからは一進一退の状況が続き、今年も苦手な交流戦で5勝13敗と2年連続に最下位になった。特にオリックス相手には4年勝ち星なしの12連敗を喫しており、ペナントレース交流戦が完全に鬼門になっている。

 チーム打率はリーグ1位も、とにかく長打力と機動力が不足している。本塁打26本はリーグワースト、それより驚くのは盗塁数がわずかに10しかなく、12球団ワーストで、かつて機動力を活かした野球がお家芸だったチームカラーが失われている。投手陣が改善されているなか、優勝を目指すには戦力補強が必要だ。

◆先発…床田寛樹④ 九里亜蓮⑧ 森下暢仁⑩ 大瀬良大地⑪ 遠藤淳志

◆リリーフ…栗林良史④

◆打者…西川龍馬⑥ 坂倉将吾⑧ マクブルーム⑯ 菊地涼介⑱ 小園海斗㉗

      上本崇司 曾澤 翼 堂林翔太

 投手陣と野手陣はともに主力が固定されている。先発は主力が今季もローテーションを守っているが、リリーフ陣は不安要素が多い。クローザーの栗林(トヨタ自動車~20年①)が固定されているが、栗林に繋げるまでの形が確立されていない。

 攻撃陣も西川(王子~15年⑤)と坂倉(日大三高~16年④)が好成績を残し、新外国人のマクブルームも4番を任されている。ここにベテランの上本(明大~12年③)、ルーキーの中村健人トヨタ自動車~21年③)等が打線に厚みを持たせている。

 現状、支配下は66名と余裕はある。上位を狙うなら早い段階で補強を進めたいところだ。投手陣はファームでも結果を残している選手が多く、野村祐輔(明大~11年①)や中村祐太(関東一高~13年⑤)の実績のある選手がおり、課題である長打力と機動力、栗林に繋ぐリリーフ陣を強化したい。

 長打力ではウィーラーや育成のウレーニャ(巨人)、横尾俊健や和田恋(楽天)、中谷将大(ソフトバンク)、高濱祐仁(日本ハム)は控えでは勿体ない。機動力では立岡宗一郎に重信慎之介(巨人)、神里和毅(DeNA)、小郷裕哉(楽天)は機動力不足を解消すると思う。

 リリーフは若手より経験のある選手が欲しい。十亀剣(西武)や田中靖洋(ロッテ)は経験十分で、広島にはいないタイプの選手。増井浩俊オリックス)や福山博之(楽天)、小林慶祐(阪神)はリリーフで勝ちパターンを担える実績がある。

 ☆☆ 中村祐太 ⇔ 高濱祐仁(日本ハム)~内野手三塁手)補強

 ☆☆ 薮田和樹 ⇔ 神里和毅(DeNA)~機動力を活かせる外野手補強

 ☆  安部友裕 ⇔ 十亀 剣(西武)~リリーフ投手の強化 

 

◆阪 神 … 防御率2.65①(昨年3,35②)打率,232⑥(昨年,246⑤)

 開幕から悪夢の9連敗で、早くも優勝は絶望的と思われたが、自慢の投手力で勝ち星を増やし、交流戦で12勝6敗の2位で終えると、首位から12.5ゲームながら4位に浮上した。数字的に逆転優勝は容易ではないが、オールスターまでにゲーム差を縮め、AクラスでCS進出を目指したい。

◆先発…青柳晃洋① 西 勇輝② ウィルカーソン ガンケル 伊藤将司

◆リリーフ…岩崎 優④ 湯浅京己 アルカンタラ 渡邊雄大 岩貞祐太

◆打者…近本光司⑦ 佐藤輝明⑫ 中野拓夢⑮ 大山悠輔⑳ 糸原健斗㉓

      糸井嘉男 梅野隆太郎

 復調の原動力になったのが投手陣で、特に青柳(帝京大~15年⑤)は開幕には間に合わなかったものの、防御率0点台で7勝と圧巻の成績を残し、交流戦パ・リーグ相手に自責点ゼロの快投を見せた。西勇(菰野高~08年オ③)も青柳に次ぐ防御率2位で、さすがに開幕時のような大きな連敗はないだろう。

 リリーフ陣はスアレスの移籍を経験豊富な岩崎(国士館大~13年⑥)が埋め、湯浅(BC富山~18年⑥)やソフトバンクから移籍の渡邊雄大(BC新潟~17年ソ育⑥)の新戦力が台頭し、アルカンタラを含めた新たな勝ちパターンが出来た。

 課題の打線はチーム打率こそリーグ最下位だが、本塁打はリーグ3位、盗塁数は今季もリーグ1位で得点数はリーグ4位で悪くない。課題だった失策数も改善を見せ、今季は投手陣を中心に粘り強く得点をもぎ取り、守りの野球がフィットする気がする。

 ただ、実績のある近本(大阪ガス~18年①)に大山(白鷗大~16年①)も復調気配で、佐藤輝(近大~20年①)と中野(三菱自動車岡崎~20年⑥)は2年目のジンクスを感じさせない働きを見せており、梅野(福岡大~13年④)やマルテの主力が戻れば打線も上向きになるだろう。

 現在、支配下選手は68名で、補強ポイントはやはり攻撃陣になる。二遊間を守れる内野手と近本以外のレギュラー不在の外野手になる。投手力にゆとりがあるので、打高投低のDeNAや巨人、日本ハムとのトレードは成立する可能性が高い。

 また、一方で若手がファームで成長を見せており、ここは思い切って藤浪晋太郎大阪桐蔭高~12年①)や高山俊(明大~15年①)、江越大賀(駒大~15年③)など、今ひとつ伸び悩んでいる中堅選手を放出して、優勝を狙うために他球団のベテランの主力や有望な若手選手を狙うのもの面白いと思う。

 ☆☆☆藤浪晋太郎⇔ 浅間大基(日本ハム)~外野のレギュラー候補補強

 ☆☆ 二保 旭 ⇔ 中島卓也日本ハム)~二遊間の内野手補強

 ☆  江越大賀 ⇔ 吉田大成(ヤクルト)~    〃

 

◆DeNA … 防御率3.75⑥(3,76③)打率,250①(,266①)

 今季も開幕よりベストメンバーが揃わず、波に乗り切れない状況が続いている。交流戦は5割をキープしたものの、阪神に抜かれゲーム差なしの5位で再開を迎える。

 今季はチーム防御率がリーグ最下位、反面打率は1位と打高投低の数字になっているが、得点能力はリーグ5位で低い。チーム本塁打と盗塁数はともに4位で、打つには打つが長打力も機動力も中途半端な状況で、数字以上に打線の怖さがない。

◆先発…大貫晋一⑤ ロメロ 上茶谷大河

◆リリーフ…山﨑康晃⑥ 伊勢大夢 エスコバー 田中健二朗

◆打者…佐野恵太① 牧 秀悟② ソト⑰

      桑原将志 宮崎敏郎 大和 関根大気 楠本泰史 柴田竜拓 嶺井博希

 投手陣は今永昇太(駒大~15年①)がノーヒットノーランを達成するなど本格的に復調してきたが、現状計算できるローテーション投手は大貫(新日鉄住金鹿島~18年③)くらいで、質量ともに不足している。

 ただ、この状況はここ数年変わらず、リリーフ陣に負担がかかり、山崎康(亜大~14年①)やエスコバーは鉄腕の領域だが、故障明けの田中健常葉菊川高~07年①)や今季抜群の安定感を見せている伊勢(明大~19年③)の登板過多は心配だ。

 攻撃陣は3割打者がズラリと揃い、佐野(明大~16年⑨)は首位打者、2年目の牧(中大~20年②)はもはやチームの顔で、最も三冠王に近い選手に成長した。出遅れていた宮崎(セガサミー~12年⑥)や桑原(福知山成美高~11年④)も戦列に復帰し、関根(東邦高~13年⑤)や蝦名達夫(青森大~19年⑥)がレギュラー候補に名乗りを上げた。ただ、オースティンが故障でまだ合流できず、長距離砲獲得は急務だと思う。

 支配下登録選手は66名と複数トレードができるほどまだ余裕がある。残念ながら育成契約選手で支配下に届きそうな選手もおらず、早急な対応が必要だと思う。狙うのはやはり先発投手で、今永も復調してきたのでもう一枚欲しい。野手は急ぐ必要はないが、外国人選手の補強などはあっても良いと思う。育成のウレーニャ(巨人)は金銭トレードで結構狙い目だと思う。

 人数的にも野手が豊富で、捕手の困っているチームなら伊藤光明徳義塾高~07年オ③)、ここ最近は守備要員で出番の少ない神里和毅(日本生命~17年②)は他球団から需要のある選手。若手では伸び悩んでいる細川成也(明秀日立高~16年⑤)はパ・リーグにはフィットしそうな気がする。

 ☆☆☆伊藤 光 ⇔ 井口和朋(日本ハム)~リリーフ投手の補強

 ☆☆ 神里和毅 ⇔ 中村祐太(広島)~先発投手の補強

 ☆  細川成也 ⇔ 土肥星也(ロッテ)~若手有望選手のトレード

 

◆中 日…防御率3.68⑤(3,22①)打率,241③(,237⑥)

 昨年は投高打低で、大きな補強もなく貧打が心配されるなか迎えたシーズン。序盤は何とか上位に喰らいついていたが、交流戦を借金4で終え最下位に沈んでいる。打率だけ見ると改善したように見えるが、得点はリーグ最下位で貧打線は相変わらず。一方、昨年鉄壁を誇った投手陣に綻びが見え、今季は投打に課題が多い。

◆先発…大野雄大⑥ 柳 裕也⑨ 松葉貴大 小笠原慎之介

◆リリーフ…Rマルティネス③ ロドリゲス 清水達也 山本拓実 藤嶋健人 田島慎二

    祖父江大輔

◆打者…阿部寿樹⑪ 木下拓哉⑬ ビシエド⑭ 岡林勇希㉑

      大島洋平 鵜飼航丞 石川昂弥 Aマルティネス 高橋周平 

 投手陣は今季も大野雄(佛教大~10年①)と柳(明大~16年①)が二本柱で、2年目の高橋宏斗(中京大中京高~20年①)も先発ローテーションを担っているが、質量ともに十分とは言えない。そんななか、育成の上田洸太朗(享栄高~20年育②)を支配下にし、新外国人でタバーレスを獲得するなど、補強ポイントは外していない。

 リリーフ陣は又吉(ソフトバンク)のFA移籍で、戦力ダウンが心配されたが、Rマルティネスがクローザーを務め、祖父江(トヨタ自動車~13年⑤)や清水(花咲徳栄高~17年④)が好投し、勝ちパターンは形成できている。ここに実績のある福敬登(JR九州~15年④)が復調すればリリーフ陣に大きな心配はない。

 攻撃陣も決して良くないなか、ビシエドと木下拓(トヨタ自動車~15年③)が安定した力を見せ、阿部(ホンダ~15年⑤)が復調し、大島(日本生命~09年⑤)も復帰した。若手では3年目の岡林(菰野高~19年⑤)が規定打席をクリアし、故障で離脱中だが石川昂(東邦高~19年①)やルーキーの鵜飼航丞(駒大~21年②)が健闘している。

 ただ、正遊撃手の京田(日大~16年②)の強制送還や、投手転向が決まった根尾昂(大阪桐蔭高~18年①)の迷走する起用法など、どことなく悲観的な印象を受ける。チーム全体、ネガティブなイメージが定着したような気がしてならない。

 補強ポイントは2通りあり、まずは課題の補強で今季の上位進出を狙う形で、先発投手と京田が不在の遊撃手、そして長打力のある選手(左打ならベスト)が必要になる。

 もう一つは今季は育成と位置づけ、煮え切らない主力や中堅選手を敢えて放出し、他球団の有望な若手を獲得する方法だ。投手なら岡田俊哉智弁和歌山高~09年①)や福谷浩司(慶大~12年①)、田島慎二東海学園大~11年③)、野手は候補が少ないが思い切って高橋周を候補にしても良く、個人的には後者のほうが期待が持てると思う。

 ☆☆☆田島慎二 ⇔ 山崎 剛(楽天)~内野のレギュラー候補獲得

 ☆☆ 岡田俊哉 ⇔ 平沢大河(ロッテ)~    〃

 ☆  高橋周平 ⇔ 高橋純平&川瀬 晃(ソフトバンク)~有望な若手選手補強