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どのチームが「人」を育て強くなるのか

序盤戦を振り返り~こういうトレードはどうでしょう?セ・リーグ編

 久しぶりの投稿です。最後の投稿から3ケ月も空いてしまいました。戦力分析も全チームできないまま、シーズンを迎えてしまいました…。私ごとながら転勤で仕事内容と勤務地が変わってしまい、準備と慣れるのに追われた3ケ月でした。これからまたボチボチと投稿していきますので、引き続きお付き合いください。

 今年はシーズン前に、田口麗斗(巨人・投手)⇔廣岡大志(ヤクルト・内野手)、池田隆英(楽天・投手)⇔横尾俊健(日本ハム内野手)のトレードが成立し、シーズン開始後に谷川昌希(阪神・投手)が金銭トレードで日本ハムに移籍した。

 昨年は、澤村拓一(巨人・投手※現レッドソックス)がロッテへ電撃トレードされ、移籍初日に初登板するなど、まさしくトレードの醍醐味が味わえた。今年も澤村ほどのインパクトはなくとも、現役ドラフトも今後検討されているなか、もっとトレードが活性化され新天地での選手の活躍も見たいものです。

 セ・リーグは、開幕から阪神が独走し、交流戦も2位で終了。同率2位の巨人とヤクルトとの差を7ゲームに広げた。下位は厳しく、下馬評の高かった中日も12ゲーム差と現実的に難しい数字になってきた。DeNA交流戦で盛り返すも序盤の不振が響き借金14、ゲーム差17と早々とペナント争いから脱落…巻き返しが期待された広島も交流戦大不振で、残り3試合を残し最下位に転落してしまった。

 このまま阪神を巨人とヤクルトが追いかける展開になりそうだが、下位3チームもまだまだペナントレースをかき回して、早々とセ・リーグの灯を消さないように盛り上げてほしいところだ。

 

◆阪 神 … 防御率3.28②(昨年3,35②)打率,254②(昨年,246⑤)

 昨年は序盤戦最下位も、今年は投打がかみ合いここまで首位を独走している。昨年リーグ2位の防御率は今年も健在で、青柳晃洋(帝京大~15年⑤)と西勇輝菰野高~08年オ③)を中心に秋山拓己(西条高~09年④)、ルーキーの伊藤将司(JR東日本~20年②)に加え、ガンケルに新加入のアルカンタラ、実績のあるチェンと先発の枚数は十分。リリーフも岩崎優(国士館大~13年⑥)と岩貞祐太(横浜商大~13年①)からスアレスに続く形が確立されている。

 改善したのは打線で、チーム打率はリーグ2位、本塁打数65本も2位。機動力は健在で、昨年に続きリーグ1位の59盗塁、得点数はリーグ1位273点と攻撃陣が機能している。一方で課題の失策の多さも相変わらずでリーグ最多だが、今年は打線でカバーできており、昨年ほどは目立ってはいない。

 リードオフマンの近本光司(大阪ガス~18年①)はリーグトップの12盗塁、ルーキーの佐藤輝明(近大~20年①)にサンズとマルテの両外国人がともに2桁本塁打を放っている。勝負強い4番の大山悠輔(白鷗大~16年①)に、得点圏打率の高い梅野隆太郎(福岡大~13年④)が下位に控え、好調だった糸原健斗(JX-ENEOS~16年⑤)も戻り、得点力の高い打線が形成できている。 

 この間懸念だった遊撃にはルーキーの中野拓夢(三菱自動車岡崎~20年⑥)が穴を埋め、走塁要員で熊谷敬宥(立大~17年③)、離脱中だが守備要員で山本泰寛(慶大~15年巨⑤)と一芸に秀でた控えもおり、バランスの良い構成になっている。

 現状、緊急な補強は必要ない。ただ、支配下選手が69名とギリギリで、伸び悩んでいる選手や8人いて出番の機会を失っている外国人選手を放出して、枠を開けるか、有望な若手選手を獲得してみてはどうだろうか?

 投手なら相変わらずトレード話が持ち上がる藤浪晋太郎大阪桐蔭高~12年①)は、先発もリリーフもでき、パ・リーグならどことでも成立しそうな気がする。ファームで好投しているエドワーズもソフトバンク以外は外国人選手が4~5名と余裕もあり、加えてどこもリリーフ投手が不足気味で出番が増えると思う。

 野手では走攻守揃った江越大賀(駒大~14年③)や伸び悩んでいる高山俊(明大~15年①)も環境を変えることで、復活するチャンスを与えても良いと思う。ともに打線で苦戦している日本ハムや、野手に故障者の多い西武は良い補強になる。俊足の江越は機動力不足のDeNA、高山は慣れ親しんだ神宮でヤクルトなどもフィットしそうな気がする。長打力のある中谷将大(福岡工大城東高~10年③)は、中日や広島、日本ハムは欲しい選手ではないだろうか。

 

◆巨 人 … 防御率3.49③(昨年3,34①)打率,254②(昨年,255③)

 序盤から波に乗れそうで、なかなか乗れない状況のなか、阪神との差が7ゲームまで広がってしまった。絶対的エースの菅野智之東海大~12年①)が右ひじの違和感から戻ってきたが本調子には程遠く、山口俊(柳ケ浦高~05年①)が電撃復帰を果たした。骨折の坂本勇人光星学院高~06年①)も戻り、さらに反撃体制を整えるために、緊急的なトレードが成立するかもしれない。

 チーム打率は昨年と変わらず、本塁打79本は断トツの1位、41盗塁も2位と、阪神と並んで得点力も見劣りすることはない。一方で昨年リーグ1位のチーム防御率が、今年はリーグ3位と要因はここにありそうだ。

 先発は菅野に高橋優貴(八戸学院大~18年①)、戸郷翔征(聖心ウルスラ高~18年⑥)、今村信貴(太成学院大高~11年②)、サンチェスと数は揃っているが、今ひとつ心許なくファームでも先発で苦労している。

 リリーフ陣はデラロサがチーム最多の7セーブを上げているが不調で離脱し、畠世周(近大~16年②)がリリーフに回った。中川皓太(東海大~15年⑦)に鍵谷陽平(中大~12年日③)、高梨雄平(JX-ENEOS~16年楽⑨)、ビエイラをやり繰りしながらの起用で、まだ勝ちパターンとしては出来上がっていない。投手陣は数字以上に火の車で、先発・リリーフとちらもOKな山口の獲得は間違いなくプラスになる。

 現状、先発陣が豊富なのは阪神と中日、楽天オリックスだが、さすがに阪神、中日との成立は難しい。楽天には塩見貴洋や弓削隼人の両左腕に、釜田佳直福井優也の実力者がファームにいる。福井の巨人入りなどはドラフト好きには堪らないトレードになると思う。若手への世代交代が進んでいるオリックスから、増井浩俊は先発もリリーフもでき申し分ない。楽天なら右打者やリリーフ左腕、オリックスなら人数の少ない捕手やリリーフ投手となら成立する可能性もある。

 野手陣は意外だが規定打席に達しているのは岡本和真(智弁学園高~14年①)しかいない。FA移籍の梶谷隆幸(開星高~06年横③)はケガで離脱、主力の丸佳浩(千葉経大高~07年広③)は不調で2軍落ちと、丸と梶谷がいない打線は正直厳しい。ただ、坂本が戻り、ウィーラーも好調を維持しており、松原聖弥(明星大~16年育⑤)や若林晃弘(JX-ENEOS~17年⑥)は定位置を獲る勢いがあり、坂本に続き主力が戻ぅてくれば補強を急ぐ必要はない。

 野手でトレードの話題に上がるのが小林誠司日本生命~13年①)だが、個人的には打撃の良い大城卓三(NTT西日本~17年③)を捕手以外で起用することを考えれば、小林は必要で放出はないだろう。むしろ中堅に差し掛かってきた石川慎吾(東大阪大柏原高~11年日③)や北村拓己(亜大~17年④)、立岡宗一郎(鎮西高~08年ソ②)は新天地でもう一花咲かせたいところではないだろうか?セ・リーグなら中日、パ・リーグなら日本ハムなら直ぐにでも成立すると思う。

 

◆ヤクルト … 防御率3.81④(4,61⑥)打率,251⑤(,242⑥)

 シーズン前の下馬評は決して高くかったが、交流戦でも健闘しており、貯金6で巨人と同率2位をキープしている。チーム打率も防御率も決して良いほうではないが、ともに改善の兆しを見せており、昨年もスタートは良かっただけに、二の舞にならないように、好調のうちに早めに手を打っていくことが必要だと思う。

 投手陣ではシーズン前に獲得した田口麗斗(広島新庄高~13年巨③)とエース小川泰弘(創価大~12年②)、スアレスを軸に若手の奥川恭伸(星稜高~19年①)に金久保優斗(東海大市原望洋高~17年⑤)が経験を積み、経験十分のバンデンハークも加わり枚数は揃ってきている。

 リリーフ陣ではクローザーの石山泰稚ヤマハ~12年①)が今ひとつ本調子ではないが、マクガフと清水昇(国学院大~18年①)が安定感を増し、梅野雄吾(九産大九産高~16年③)と計算できる投手が揃っている。さらに今野龍太(岩出山高~13年楽⑨)やの坂本光士郎(新日鉄広畑~18年⑤)、残念ながら離脱したが、楽天を戦力外になった近藤弘樹(岡山商大~17年楽①)は22試合に登板し防御率0.96、11ホールドと層は厚くなった。

 補強ポイントはやはり先発で狙いは巨人と同じになる。現在、田口しかいない左腕の強化で楽天塩見貴洋や弓削隼人、中日の笠原祥太朗はともにチーム状況から、西浦直亨(法大~13年②)や中山翔太(法大~18年②)など右打ちのスラッガーとのトレードなら成立する可能性は高いと思う。

 野手は山田哲人履正社高~10年①)が2年連続でらしくない成績で不安だが、主砲の村上宗隆(九州学院高~17年①)は現在両リーグで本塁打トップ、リードオフマンとして一番に定着した塩見泰隆(JX-ENEOS~17年④)は現在盗塁王と上位が固まり、正捕手の中村悠平福井商高~08年③)を加えた4人が規定打席に達している。

 さらにオスナとサンタナの新外国人が機能し始め、課題だった遊撃手も、ルーキーの元山飛優(東北福祉大~20年④)が堅守で目途が立ってきた。そこにベテランの青木宣親早大~03年④)も復調、代打で内川聖一(大分工高~00年横①)と川端慎吾(市和歌山商高~05年③)が控える打線は、後半戦に期待が持てる布陣になっている。

 野手は補強を急ぐ必要ないが、不足気味の20代後半の野手が欲しい。見渡すと阪神日本ハムオリックスがこの年代に選手が多く、内野手なら阪神北條史也日本ハム中島卓也オリックスの大城滉二が控える。外野では阪神高山俊や江越大賀、日本ハム松本剛谷口雄也オリックス後藤駿太などがおり、ヤクルトファンでなくてもワクワクしてしまう選手の名前が並ぶ。

 

◆中 日 … 防御率3.04①(3,84④)打率,240⑥(,252④)

 交流戦で巻き返し、借金4で勝率5割も見えてきた中日だがとにかく打てない…。チーム防御率は12球団トップ、失策数も最少でディフェンス面は問題ない。攻撃陣は打率.240はリーグ最下位、本塁打数33本は12球団で最少、盗塁数もリーグ5位と課題は誰の目にも明らかだ。

 投手は本当に良い。エースの大野雄大(佛教大~10年①)を中心に、柳裕也(明大~16年①)は防御率1位、福谷浩司(慶大~12年①)と小笠原慎之介東海大相模高~15年①)、勝野昌慶(三菱重工名古屋~18年③)がローテを守ってている。

 リリーフは、祖父江大輔トヨタ自動車~13年⑤)に福敬登(JR九州~15年④)が今年も健在。又吉克樹(四国IL香川~13年②)や谷本圭介(バイタルネット~08年日⑦)の実績のある選手がきっちり仕事をしている。ここにオリンピック予選から帰ってくるR・マルティネスがクローザーに戻れば、投手陣は本当に万全だ。

 野手では、今年も大島洋平日本生命~09年⑤)とビシエドが好調で、木下拓哉トヨタ自動車~15年③)が正捕手を獲得して気を吐いている。ただ、高橋周平(東海大甲府高~11年①)と阿部寿樹(ホンダ~15年⑤)が今一つで、打撃不振の京田陽太(日大~16年②)はファームで調整中だ。根尾昂(大阪桐蔭高~18年①)含め、このチャンスを掴む若手も今ひとつで、福田永将(横浜高~06年③)や堂上直倫愛工大名電高~06年①)に頼らざるを得ないのが現状だ。

 課題は2つで、長打力不足の解消と大島以外レギュラー不在の外野手の補強だ。先ず長打力への対応だが、冗談抜きに今年不振の日本ハム中田翔など本気に取りに行って良いと思う。ただ、日本ハムは中日以上に打撃が課題で成立は難しいか…。パ・リーグではこのほかに楽天の内田靖人や和田恋、ロッテの井上晴哉、西武の佐藤龍世などがファームで燻っている。出さないとは思うが、ソフトバンクのリチャードなどは一軍で観てみたい選手だ。

 もう一つは外野手で、ポスト大島も含めた意味で補強が必要だ。外野手の層の厚い楽天の田中和基に、ロッテの岡大海加藤翔平はともに俊足、西武の木村文紀や地元出身の日本ハム谷口雄也などは控えでは勿体ない選手で、投手力が課題のロッテや西武となら成立しそうな気がする。最後に色々あるが元ロッテの清田育宏は…やっぱり獲らないないだろうな…。

 

◆DeNA … 防御率4.71⑥(3,76③)打率,254②(,266①)

 開幕から出遅れ、交流戦で盛り返すものの、阪神はさらに上を行き、その差は17ゲーム…。2位の巨人、ヤクルトとも10ゲーム差と、今年は早々とペナントレースから脱落してしまった。

 開幕時にエースの今永昇太(駒大~15年①)が不在、外国人選手もフロントの不手際で来日できずマイナス要素が大きかった。ただ、ソトやオースティンが戻っても、それほど状況は変わらず、今永も復活4試合目でようやく初勝利を挙げるなど、主力が戻ってくれば…の淡い思いも打ち砕かれてしまった。

 投手陣は防御率も失点数も両リーグでワーストで、先発は濱口遥大(神奈川大~16年①)が孤軍奮闘している。昨年10勝をマークした大貫晋一(新日鉄住金鹿島~18年③)は防御率7点台で1勝と濱口と今永以外のローテーションが流動的で枚数が不足している。

 こうなるとしわ寄せはリリーフ陣にかかり、山崎康晃(亜大~14年①)の31試合を筆頭に砂田毅樹(明桜高~13年育①)に石田健大(法大~14年②)、クローザーの三嶋一輝(法大~12年②)、三上朋也(JX-ENEOS~13年④)、エスコバーが登板25試合を超え、登板過多にならないか心配だ…。

 攻撃陣は悪くなく、チーム打率は2位で本塁打も61本もまずますだ。佐野恵太(明大~16年⑨)を筆頭に、ルーキーの牧秀悟(中大~20年②)、主軸の宮崎敏郎(セガサミー~12年⑥)、復調した桑原雅志(11年④)が規定打席を超えている。ソトとオースティンが元気で、勝負強い大和(樟南高~05年神④)が下位に控え、強力な打撃陣は今年も健在だ。ただ、チームの方針かもしれないが、盗塁数が両リーグワーストの14はさすがに少なすぎる。この打線に機動力が加われば、すごい打線になると思うのは私だけだろうか?

 チーム状況から強化すべき点は多々あり、先発陣の不足、リリーフ陣の疲弊、主力捕手の不在、機動力不足など挙げればきりがない。ただ、現状レベルではトレードできる要員も限られ、若手発掘に舵を取ることが賢明かもしれない。特に機動力不足は、神里和毅(日本生命~17年②)や蝦名達夫(青森大~19年⑥)、森敬斗(桐蔭学園高19年①)と走れる選手がいるので、彼らの成長に期待したい。

 そうなると補強は深刻な投手陣になり、狙いをファームに定めてみると、先発では楽天釜田佳直や広島の矢崎拓也、ソフトバンクの二保旭は狙い目で、楽天と広島は右打者、ソフトバンクとなら捕手とのトレードなら成立するのではないだろうか。リリーフでは日本ハムの秋吉亮や中日の三ツ間卓也などは、ともに野手とのトレード成立の可能性が高いと思う。

 

◆広 島 … 防御率3.88⑤(4,06⑤)打率,255①(,262②)

 思わず、どうしたカープ!と言ってしまいたいくらい元気がない。確かにチームでコロナのクラスターが発生し、主力が揃わない状況もあるだろうが、交流戦は15試合でわずかに2勝…断トツの最下位だったDeNAに逆転され、最下位に転落してしまった。

 とにかく攻守にチグハグな印象で、チーム打率はリーグ1位ながら、183得点は中m日と並んで12球団ワースト…。本塁打37本はリーグ5位で、長打力がないなら、機動力を活かしたいところだが、盗塁数も4位の31盗塁とリーグ3連覇したときが遠い過去のようだ。投手力が課題と言われながら失点数はリーグ3位と健闘しており、課題はやはり打撃陣の強化になる。

 投手陣は2年目のジンクスを感じさせない森下暢仁(明大~19年①)と九里亜蓮(亜大~13年②)、左腕の床田寛樹(中部学院大~16年③)がローテーションを守り、エースの大瀬良大地(九共大~13年①)が先発陣に復活した。若手左腕の高橋昂也(花咲徳栄高~16年②)や玉村昇悟(丹生高~19年⑤)も好投を見せている。

 リリーフでは昨年決まらなかったクローザーにはルーキーの栗林良史が(トヨタ自動車~20年①)23試合で防御率0.39、11セーブで穴を埋めた。昨年活躍した塹江敦哉(高松北高~14年③)にベテランの中田簾(広陵高~08年②)に、ルーキーの森浦大輔(天理大~20年②)と大道温貴(八戸学院大~20年③)が加わり、投手陣は整備できいる。

 課題の野手陣は菊池涼介中京学院大~11年②)が首位打者、主砲の鈴木誠也二松学舎大高~12年②)は健在だが、あとが続かない。西川龍馬(王子~15年⑤)が規定打席をクリアしているものの、田中広輔JR東日本~13年③)と堂林翔太中京大中京高~09年②)は打率2割前後で低迷、新外国人クロンも打率2割前半で6本塁打は物足りない。

 小園海斗(報徳学園高~18年①)を筆頭に、林晃汰(智弁和歌山高~18年③)や羽月隆太郎(神村学園高~18年⑦)の若手が出場機会を増やしてはいるが、レギュラー奪取までは至っておらず、これ以上離されないためにも計算できる野手の早急な補強が必要だと思う。

 トレード要員としては、比較的充実している投手陣から、先発なら中村祐太(関東一高~13年⑤)や矢崎拓也(慶大~16年①)、リリーフでは実績もある今村猛清峰高~09年①)や一岡竜司沖データコンピューター教育学院~11年巨③)がファームで好投しており、投手陣が不足しているチームとの成立する可能性は高い。

 投手力で困っているチームで、空きポジションで当てはめてみると、一塁手では地元出身のロッテの井上晴哉、巨人の北村拓己は三塁も守れる。遊撃手で日本ハム中島卓也やヤクルトの西浦直亨などは控えでは勿体ない。外野手でもDeNAの乙坂智や楠本泰史、西武の木村文紀など直ぐにでも成立するような気がするが…。